家は武器

ADHD親子の、片付けられる家。

リビング学習をやめてスタディルームを作った

リビング学習(我が家の場合正確にはダイニング学習)を辞めた理由は3つあります。

 

1.作業中でも食事のたびに片付けなければならない

子どもが小さいうちは親が答え合わせをする必要があったり、親の近くの方が安心して落ち着いて取り組めるということで、たとえ自分の個室を持っている場合でも、自然とリビング学習になるケースが多いと思います。

我が家もそうでした。

しかし、片付ける=リセットですから、ダイニングで勉強や工作をさせていたときは、作業を強制終了させてしまうことが多かったように思います。

片付けないと食事ができないし、本や道具を汚してしまう。

食後は後片付けをして汚れを拭き取ってからしか机が使えないからです。

せっかくやりたいことがあっても、早めにやめてリセットしなければならない・食後すぐに始められないとなると、モチベーションも下がってしまいます。

(やりたいことを最後までやらせてあげてから食事すればいい?それがベストですが、そうしたら日が暮れてしまいます。下手したら日付超えるかもしれません。)

基本的には子どもたちにも食事の準備や後片付けを手伝ってもらいます。

でも、せっかく集中していることがあるなら、食事が始まるギリギリまで作業をして、道具などをそのまま出しっぱなしにしておけて、食後は即やりたいことを再開できる方がいい。

リビングが多少狭くなったとしても、別のスペースがあったほうがいいと考えました。

 

2.周りが気になって集中しにくい

息子の注意は、対象によって過集中(周りが見えなくなったり聞こえなくなる。切り替えられない。)になったり、逆に周りの全部が気になって、結局何にも集中できない状態になったりと、まちまちです。

どちらかというと、後者の場合が多く、本人も「囲われていたほうが集中できる。静かな方がいい。」と言っておりました。

リビングやダイニング、もしくはその一角だったとしても、開けた場所では集中しにくいというのが息子の現状でした。

かと言って親から離れて一人個室にこもることもまだ難しい。

家族の気配は感じるし呼べば声が届く距離ではあるけれど、適度にこもることができる、絶妙な場所が必要でした。

 

3.ビジュアルノイズになる学用品をLDKに置かなくてはならない

もしリビングやダイニングで勉強をするなら、文房具も学用品も近くにしまいたい。

PCやタブレットも使うので充電スペースも必要。

となると、LDKは一気に賑やかになります。

それらの作業道具や作業中の物をおしゃれにスッキリしまうなんて、素人にはなかなか厳しいことです。

子どもが小さい期間だけのことだから我慢すればいというアイディアもあると思いますが、末っ子が義務教育を卒業するまでの15年間は正直長いなと感じました。

優しいお母さんならリビングに学用品が転がっていても、何も気にしないんだと思いますが…

 

キッチンの後ろにスタディルーム誕生

ならばと、ロッカールームのとなり、キッチンの後ろにスタディルームを作りました。

私の希望を聞いてこの図面を起こしてくださった設計士さんは天才だと思いました。

玄関入ってすぐ手を洗い、ロッカールームにランドセルを置いて宿題を出し、続くスタディルームで宿題をし、手紙や洗い物をキッチンに居る私に渡しに来る。

もしくは私の方からもスタディルームやロッカールームに行って子どものケアをすることもできる。

絶妙な距離感がお互いに心地よく、作業や片付けのしやすさを日々実感しています。

 

子どもたちも、片付けや作業が終わってからリビングダイニングに来ると気持ちにメリハリが付いて良いようです。

また、今は勉強だけでなく、もちろん遊びにも使っています。

きっちり片付けなくていい、いつでも好きなように道具やおもちゃを広げて思い切り遊んだり作ったりできる空間は、兄弟にとって狭いながらも秘密基地のような楽しい場所となりました。

ロッカールームの奥に続くスタディルーム

キッチン・ダイニングへ続きます